キャロル・アイ!のロックンロールとランデヴー

のうてんきでごきげんなまいにち

うむことは。

うむことは。

 

 

私がこの話をするのは本当にn回目のお話。

 

うむことは。にわたしが続ける言葉を知っている人も中にはいるのではないでしょうか。

 

 

 

あれは高校三年生の時

管楽合奏コンテストの大会の前

 

この大会は、なぜだか毎年学校で練習ができない期間とぶつかり

 

私たちは都内の端っこにある

吹奏楽のいわゆる割と強豪校へと

練習場所を借りに行き

 

夕方その学校の生徒たちと一緒に練習させられるという謎イベントがあった。

 

遠い上に、なーんかいけすかないあの学校の吹奏楽部と練習?

 

私はそれがとても嫌いだった。

 

 

あ、うちは強豪校でもなんでもなく

ただの変な女子校です。

 

まあでも泥水を啜る想いで日々かっこよくなりたい、かわいくなりたい、最強になりたい。それだけを思いながら活動して

 

3年生になってやっと日の目を見た!

くわしくはこのカニの記事をよんでね。

僕らのクラブのリーダー🐭 - キャロル・アイ!のロックンロールとランデヴー

 

大きな大会で遠征をして、その苦手な学校の顧問の先生に合奏中に

 

「北海道で何食べた?」

 

カニ!!!」と、

 

大きな声で答えたのをよく覚えています。

 

 

そんな1番嫌だった合同練習で、

苦手な学校の顧問の先生が言った一言がずっと忘れられないの。

 

それが

 

「うむことは、辛いこと。」

 

という言葉。

 

 

私たちはね、そんなにお勉強も得意ではないですし

 

人の話も大体理解できない。

 

そんなギャル集団でしたので

 

 

他の学校の先生の話なんて、普段聞かないような言葉で話されちゃったりなんかして

 

もうわからないの渋滞な訳です。

 

 

そこで飛び出た

 

「うむことは、辛いこと」

 

という言葉。

 

まじ意味わからん。

 

たしか先生は、何人かに

 

うむことは、どんなことだと思う?

 

と聞いていてくれた気がします。

 

 

そんで話を進めるうちに

 

辛いことということですよ。と言い出した。

 

おじちゃん先生!

 

 

補足で色々説明してくれました。

 

「おかあさんが赤ちゃん産む時って大変でしょ?」

 

という説明。

 

「でも大変な分、苦労した分、赤ちゃんのことが可愛くて仕方ない。」

 

 

そう言っていた。

 

なーんとなくわかったけど、もちろん子供なんてその場にいる誰も産んだことがないので若干ぽかーんとしていた。

 

そしたら、うちの学校の顧問の先生(近所のお兄ちゃんみたいな感じの人)が

 

「ほらみんな、うんこするとき力むだろ!」

 

そう言った。

 

一瞬にして私たちは話を理解したわけだけど、

 

 

まあその時何を言いたかったかというと

 

 

要は、

音をリリース(楽器から音を出すこと)することは、簡単ではなくて苦しいことで、愛を込めて丁寧に一生懸命に音を放つことで、やっと愛おしい音が出るよねという話だったわけで。

 

それって色々なものを産み出す時ってそう言えことだなって私はそれ以降ずっと心の片隅に置いているわけなのです。

 

 

よく痒い感じの吹奏楽部の部室に

一音入魂

なんて書いてあったりするけど

 

たしかにキモいし痒いけど

言ってることはたぶん間違ってないし

入魂した音は愛おしいし。

 

 

絵を描くことだって、曲を作ることだってそうだよね。

 

結構精神がすり減ってしまう。

けどその分愛おしかったり。

 

 

昔パパが良い服ができた時に

涙が止まらなかったって言っていたのも

 

多分そういうことで。

 

 

だから

産むことは、辛いこと。

 

だとしても、やめられない。

ということなのではないでしょうか。笑

 

 

タイ料理食べたい。

f:id:caroleai69:20230108084654j:image